キミから伝えてもらえないか
キミはずっと前から知ってたんだね。
だからあんなにパパに優しくいたんだね。
パパを一人きりにしないよう、キミは一人で優しくいたんだね。
たぶん、特別に意識したわけじゃなくて、もともとそういう優しさでいっぱいの人だったから、誰にも自然でいられたんだね。
そのキミがいない今、パパは見えず聞こえずで送っている。そして少しずつ見えて聞こえて、今度はそれに驚き、戸惑い、嘆き、悲しみ、虚しく送っている。
もし今キミがいてくれたら、どんなコトを言うだろうか。これまでの記憶を頼りに、キミのココロに触れようと手を伸ばしているけど、失敗ばっかりだ。
優しいってどういうコトなのか、それをなぞるように一つ一つ試してるんだけど、まだまだ全然届かない。
キミから少しでも、伝えてもらうわけにはいかないだろうか?
受けなきゃいけない苦しさはアタマではわかっていたけど、想像以上に、虚しいんだね。